「テルマ&ルイーズ(以下テルマ)」の類似というか、「テルマ」公開から30年以上経て、現在の世界がどうなっているのか、それを問う様な内容だと思いました。
主人公ふたり、ハンナとリブが働くことになる「ロイヤルホテル」は男社会の駄目なところを煮しめた様な、ある種メタ的な場所。
そこで、卑猥な言葉を浴びせかけられたり、じっと見つめられたり大きな音をわざと立てられて威圧されたりするというのが大まかな内容。
「テルマ」と同じで、ハンナとリブもまだ若いが故に立ち回りが甘いと言うか、そもそもお金を稼ぐ羽目にならざるを得ない様な状況に自分達を置いてしまったのは、流石に本人達にも責任があるよねと指摘せざるを得ないかなと。だからこそ彼女たちはこのホテルでの経験を通じて「ギリシャ的教育(痛い目を見て覚える)」を受ける。
「テルマ」と違って男共は撃ち殺されたりはしないのは、監督のキティ・グリーンさんの優しさなのかな?と思ったり。それと、本当に申し訳ないんだけれど、終盤暴力を受けて絶叫するハンナの声が、どうしても「猫ミームの絶叫するマーモット」に聞こえてしまってしょうがありませんでした。
なんというか、ドナルド・トランプの大統領返り咲きを見ても分かる通り、「テルマ」から何も変わっていないのかな?例えば男の駄目なところをいっさい持っていない男性を主人公にした映画をどなたか作ってみて、「男って駄目よね」と決めつけるのもまた違うのではないかなとカウンターを当てられないのなら、それはやっぱり変わっていないのかも。