「ファイナルデスティネーション」シリーズ第6作にして最終作となるそうな。私は第2作まで見た記憶があります。「死のピタゴラスイッチ」的な、かなり悪趣味な楽しみ方をする作品で、6作目まで作られているとなると、かなりの好事家がいるんでしょうね。本作は劇場公開が危ぶまれたのですが、ファンの活動もあり劇場公開されたそうですが、私は配信で視聴。
まず、冒頭が「話が早くて助かる」みたいに人がバンバン死んでいく。ここでもうこのシリーズ所見の人にも「これは真面目に見る映画ではございません(ニチャア)」と告知されたも同然。
冒頭の舞台は1968年らしく、そこから舞台は現代に移るのだけど、この場面転換も上手くて冒頭のシーンをこの映画の主人公ステファニー(ケイトリン・サンタ・フアナ)が見ている悪夢であると解説され、彼女はその悪夢の為に大学を退学されそうになる。
いったん帰郷して家族に会い、家族の過去をたどるうちに冒頭のステファニーにとっては祖母にあたる女性の元に行く。
祖母は死神の手から逃れているが、外に出ると殺されるリスクが上がるのでずっと家に居て自己防衛していて、それが原因で家族と疎遠になっていた。で、ステファニーが訪問し死神が実在することを証明する為に目の前で殺されてみせる。
人が死ぬシーンがここまで来ると最早ギャグになっていて、まあデートで一緒に見る類の映画では無いことが分かる。
で、死神の存在を家族に告げるステファニーだったがまだ信じずに庭でパーティーっぽいことをしている。ここで「この人これが原因で死んじゃうんじゃないの?」みたいなシーンを描写して観客に匂わせておいて「ざーんねん!違いました!」と何度かフェイントをかけてからの死亡シーンという、死神(この映画の制作スタッフ)絶対楽しんでやってるだろ!みたいな展開になる。
ここまで来てもまだ家族は信じなくて、ステファニーを気持ち悪がったりする。それから清掃車の中にぶち込まれてミンチにされる家族が出て来てようやく何とかしようと家族は思い至る(遅いよ!)
そこでステファニーは、いままで死神に殺されなかった人を見つけ、彼に会いに病院にいくのだけれど、ここで会う人物がこの映画のシリーズ皆勤賞にして2024年にお亡くなりになったトニー・トッドさん演じるウィリアム・ブラッドワースという人物だったりする。
映画のエンドロールに「トニー・トッドに捧ぐ」と表示される様に、ここらへん言ってはなんだが非常にメタ的とも言えて、トニー自身も死期を悟っていたのではないかという演技が映画本編にシンクロしていてなんとも味わい深くなっている。
病院のシーンでの惨劇がまたヒドクて(褒め言葉)、登場人物の中にタトゥーをバリバリ入れてピアスも刺しまくっているキャラクターがいるんだけど、彼がMRIの磁気によって全身のピアスが引き付けられて死亡するシーン、「そこにも入れとるんかい!」みたいなギャグになっていて、もう完全にポップコーン映画。
で、終盤に祖母に家にこもろうと決断し残った登場人物とステファニーがなんやかやあってステファニーが一度溺死しそうになったことで死神から逃れられたみたいな結果になる。
そして、実はまだラストがあって、冒頭の1968年とほとんど同じシーンがあって物語の円環が閉じるみたいな「うるせーw」シーンがあるんだけど、それもフェイントになっていてその冒頭のさらに前の「線路」が出て来るのが円環構造で、実は溺死しかけたのは心臓が止まっていないので死神からは逃れられていないから結局ステファニー達はヒドイ死に方をして物語は終わる。
ヒドイけど面白い映画としか評し様が無くて、6作も作っているからそろそろ潮時なんだろうけど、ちょっと過去作の未見のやつを追ってみたくはなりましたね。
私が参考にしている映画人のチャンネル、「BLACKHOLE」でも本当に楽しそうに紹介しています。