ちりあくたのつぶやき

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【ネタバレ考察】映画「ウォー・マシーン: 未知なる侵略者」|プレデター×デスゲーム風アクションのラストがきな臭すぎる件(アラン・リッチソン主演)

 ※この記事はネタバレありです!

 

今回の映画を見た理由

 「世界情勢鬱展開」の為、あまり重たい映画を見る気力が無いので、軽く見られそうな作品がNetflixにあったので視聴(日本国内では劇場公開されずに配信スルー)

今回はGrokにサムネイル画像を描いてもらいました。似せていないところがポイントです!

youtu.be

 アメリカの軍人が主人公やないかい!と、自分に対してツッコミたくなりましたが、話の展開自体は「政治」が絡んでいませんでした。主人公がどこかで見たことあるなと思っていましたが、「リーチャー 正義のアウトロー」で主演を務め、肉体派スターとして近年ブレイクしているアラン・リッチソンでした。

ざっくりとした内容

 内容をざっくり説明すると、「プレデター(初代)+デスゲーム」ものです。アフガニスタン従軍時に、共にレンジャーになると誓った弟を戦死させてしまう主人公「81(名前はあるんだろうけど、物語を通してこう呼称されているので)」が、弟との約束を果たす為にレンジャー訓練を受け、最終試験へと乗り込むのだが、そこでなんと意外な敵と遭遇し、彼は自身の「未清算の過去」と向き合わされるといったもの。

レンジャー最終訓練から物語が動き出す

 レンジャー訓練を受ける兵士たちは、訓練中は名前を奪われ番号だけで呼ばれ、次々と脱落していくんだけど、その展開がちょっとデスゲームっぽく見える。

 

 で、最終試験が始まり、それまでリーダーに任命されることを断っていた81だったが、上官の命令という形でリーダーを任されることになる。

 

 そして、なんとそこでこの映画のタイトルにもなっている、「ウォーマシーン(そう呼ぶしかない存在、ちなみに、「アーマードコア」出て来るMTにそっくり!)」が出現し、試験を受けている隊員はてっきり訓練の一環かと思っていたら、実は正体不明の敵に突然襲撃を受けるという状況になる。

主人公が向き合わされる「未清算の過去」

 このシチュエーション自体が、81が過去に経験した弟を死なせてしまった戦場と一緒で、再演させられ「試される」

 

 かなりわかりやすい展開があって、そのウォーマシーンによってコンパスが効かなくなり方向がわからず、襲撃で無線が破壊され、ウォーマシーンから逃げるために武器を捨てざるを得なくなり、81が率いる部隊は徹底的に追い詰められる。

 

 登場人物が追い詰められると物語の推進力は上がっていくというのは、アメリカ映画の脚本ではお約束で、まあ手堅い展開と言えば手堅い。しかも、最初の襲撃で副リーダーの「7(黒人)」が足に重傷を負ってしまったので、彼を担架で担がねばならないというおまけつき。

 

 私的には7が担架で運ばれる時点で、「あ、こいつは助かるな」というのがわかってしまいましたね。

ついに自己開示する81

 訓練を仕切っている基地まで行けばなんとかなる筈だと、一行は逃走しウォーマシーンは追い詰める。基地に到着したはいいが、そこは既にウォーマシーンの襲撃で壊滅状態。困り果てた一行。だが81は諦めずになんとかしようとしているところを、「俺たちはあんたみたいな英雄じゃ無いから、そんなに冷静に行動できないんだよ!」と激高された81がここで「殻を破る」。どういうことかというと、彼は「自己開示」をする。

 

 81によれば、襲撃を受けたあと、弟を担いで基地まで逃げ切った英雄としてシルバースター勲章という栄誉を授かったけど、本当は基地の手前までしかたどり着けずに意識を失ったのが真相であったと。

 

 何故軍部は81に勲章を授けたのか?それは襲撃を受けたという失態を糊塗する為に、こういった場合には英雄という存在が必要だから。

劇中でいちばんのアクションシーン

 基地で拾った装甲車による逃走劇はかなり見ごたえのあるアクションシーン。81達も逃げながら反撃し、スリリングな描写もあるが、ここで81一行は彼と「7」を残して全滅する。

 

 この、81と7しか残っていない状況が、要するに過去のアフガニスタンでの襲撃後に瀕死の弟を担いで運んだ時とまったく同じ状況で、とにかく主人公を徹底的に追い詰める、「今度はお前上手くやれるんだろうな?」と。

 

 7はそこで81を励ますんだけど、7が黒人と言うことも相まって多少「マジカルニグロ(白人にとって都合のいい黒人のメンター)」感はある。

 

 そして、81は体の内側から力が沸き上がり、序盤の採石場の伏線が最終決戦場となる「反転攻勢」の展開。

最終決戦へ

 ウォーマシーンの弱点らしき箇所を発見していた81が、ブルドーザーと石を運ぶベルトコンベアを駆使して遂にウォーマシーンを破壊。ここで、倒した筈のウォーマシーンから大量の爆弾が転がって爆発し巻き添えを喰らわそうとする、「プレデター(初代)」とデジャヴすら感じるシーンがある。

このお話の本当の「ゴール」と、最後に突如立ち上がるプロパガンダ臭

 このお話のゴールだけど、ウォーマシーンを倒すことではなく、あくまでもレンジャーとしてゴールラインを踏むことだったりする。最後はもちろん目的を達成。上官にも認められるんだけど、ここからなんかきな臭いというか、アメリカ軍のプロモーションビデオっぽいテイストになる。

 

 どうもあのウォーマシーンは複数存在し、世界各地で戦いが繰り広げられているから、81が実戦で見つけたウォーマシーンの弱点と戦闘経験を生かして戦闘に再び加わって欲しいのと、相手の戦力に気落ちしている隊員を励ます為に演説して欲しいと頼まれる。

 

 なんだろう、あのウォーマシーンが「理解し合えない他国の人間」みたいに見えてしまい、「そいつらに立ち向かう我らがアメリカのレンジャー最高!」みたいな感じに見えてしまったのが、やっぱり「世界情勢鬱」のレンズでこの映画を見てしまっている自分に気が付きましたね。

 

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