※この記事はネタバレありです!
結論から言うと、本作は「設定は面白いが脚本が弱い」タイプの作品です!
クリス・プラット主演の近未来SFアクションスリラー映画。監督はティムール・ベクマンベトフ。

- やる気の無いあらすじ紹介
- すべてが予測可能の域を出ないシナリオ
- ちっともリアルタイムではない残り時間
- 人としてはアレだが、刑事としては優秀なクリス
- 既視感(デジャヴュ)の正体
- こうすればよかったのでは?
- 何故か高い観客評価
やる気の無いあらすじ紹介
あらすじは、Amazonプライムビデオに貼ってある文章をまんま貼り付けますね。
<あらすじ>
近未来の世界。ある刑事(クリス・プラット)が、妻を殺害した容疑で裁判にかけられる。判決を下すのは、彼が導入を支持した高度なAI裁判官(レベッカ・ファーガソン)。90分の制限時間内で、刑事は無実の証明を迫られる。
すべてが予測可能の域を出ないシナリオ
なのだそうな(投げやり)なんで私がこんなに投げやりなのかと言いますと、話の展開のほぼすべてが予測可能でなんの面白味もなく、ツッコミどころ満載だからです。
あのさ、AIを使った裁判によって犯罪率が68%減少しているという最初の説明があるのに、なんでスラム街とかあるの?というか、この場合AIに裁判を任せるのではなく、政策をAIに任せて貧困や犯罪を解消するのが筋だよね?もうこの時点で萎える。
で、物語が始まるんだけど、クリス・プラット演じる刑事のクリスが、妻を殺した容疑で裁判にかけられる。どうもこの人、AIによる裁判(マーシー裁判)を支持する側の人間らしく、まさか自分が当事者になってしまうとは!(白目)みたいな状況になる。
ちっともリアルタイムではない残り時間
ご丁寧に、彼に嫌疑がかけられる十分な状況証拠と、彼の抱えている問題(アル中で妻と不仲)もあり、観客も彼が殺害したのではと思わせはする。そして、彼の有罪が決定するまで残り時間1時間30分。この映画の上映時間が100分で、ほぼリアルタイムに進行させることで物語の推進力を上げる狙いがあるのは分かる。
だが、この1時間30分がちっともリアルタイムではなく、しかも画面に常に表示させ、完全にリアルタイム進行にした方がサスペンス要素が高まっただろうにしないという体たらく。
人としてはアレだが、刑事としては優秀なクリス
クリスはかなりどうしようもない奴ではあるが、刑事としての能力は確かなものなので、AIとは違う「勘」を頼りに捜査を進め、次第に犯人の目星をつけていく。
で、犯人はもちろん画面に登場している誰かなのでもちろん見つかるし、終盤になりカーチェイスシーン等があったりする。ここで見ていてイラッとする箇所があって、「スパイクストライプ(車止めスパイク)のようなタイヤをパンクさせる装置とかあるだろ近未来なんだから!」と、突っ込まざるを得ませんでしたね。
なんとか真犯人を無傷で捕獲し、犯行の動機を問いただしてそこからさらに今回の騒動の元凶も見つかって一件落着。「人もAIも間違いを犯す(ドヤァ)」とクリスが言って映画終了。
既視感(デジャヴュ)の正体
…見ている最中嫌な既視感(デジャヴュ)があったんですよね。主人公が部屋に閉じこもり、ネットを駆使して事態の収拾に努める展開、見たことあるなと思っていたら去年のラジー賞5部門も受賞した「ウォー・オブ・ザ・ワールド」とおんなじで、調べてみたらこの映画の監督「ティムール・ベクマンベトフ」が制作に関わっているのがわかり、腑に落ちました。
彼、「search」という、ストーリーの全てがパソコンの画面上で展開され(「screenlife」スタイルと言うのだそうな)あの作品にも制作として関わっていて、お前何回コスんねん!と、ここでも突っ込まざるを得ません。
こうすればよかったのでは?
「AIによる統治」をテーマにすれば、こんな小品ではなく、もっと今日的でかっちりとした内容や展開が出来たはずです。たとえばすべてがデジタルで監視・管理された世界「汎システム化」をテーマにするとか。
何故か高い観客評価
案の定ロッテントマトスコアは、批評家25%(壊滅的)ポップコーンメーターは何故か82%(!?)この評価は、ちょっと観客の見る目に問題ありと言わざるを得ませんね。まあ物語の推進力は高かったのが効いたのでしょうか。
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