ちりあくたのつぶやき

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Netflix映画「猛襲」ネタバレ感想|ハリケーン+サメのサバイバルスリラーは「クロール -凶暴領域-」に勝てず?

 ※この記事はネタバレありです!

 

 Netflixで配信されている、サバイバルスリラー映画です。監督は「処刑山 -デッド・スノウ」のトミー・ウィルコラ。

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災害パニックとモンスターパニックものであるという予告

 災害パニックものは、襲い来る災害によって登場人物を追い詰めることで物語の推進力(ここでは「観客をハラハラドキドキさせる力」とでも言いましょうか)が増す訳だけれども、公式の予告の時点で「海辺の町を飲み込む凄まじいハリケーン。高潮によって破壊され混乱に陥った町を襲うさらなる脅威―それは血に飢えたサメだった。」等と告知してしまっている。最初は期待していたんですけどね。

物語の軸は2つ

 物語の軸は2つ。まず、母親を亡くしたことが原因なのか、不安障害を抱えているダコタ・エドワーズ(ホイットニー・ピーク)が、ハリケーンの接近が迫っている街に取り残されるというか、災害の規模を侮っていた為に自宅に閉じこもるを得ない状況になっている。

 

 そこに、彼氏に逃げられた、食肉工場に勤めている妊婦のリサ・フィールズ(フィービー・ダイネヴァー)の話が絡んでくる。

 

 2つ目の軸は、ダメな養父母に冷遇されている3人兄弟「ディー・ロン・ウィル(アリラ・ブラウン、ステイシー・クラウセン、ダンテ・ウバルディ)」のエピソード。

 

 この養父母だけど、壁に銃が数丁掛けられているので、「トレマーズ」のガンマニア夫妻を思い出す人もいるでしょう。

トレマーズ (字幕版)

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  • ケヴィン・ベーコン
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尺が短いが故の「話が早くて助かる」展開

 上映時間がエンドロールを除くと1時間20分くらいしか無いので、とにかく「話が早くて助かる」展開になる。まず、ハリケーンによって堤防が決壊し、津波が遅いその影響で食肉のミンチを詰め込んでいるタンクローリーのタンクが破裂して肉が水中に飛散。その血の臭いを嗅ぎ付けてサメがやって来る。

 

 ダコタがリサと合流する前も非常にわかりやすく追い詰められていて、リサが車の中に閉じ込められ、シートベルトが外れなくなる。いわゆる「カモォーン!(外れてよ!)」状態。で、それを発見「してしまった」ダコタが自身の不安障害という「殻を破る」シーンになるんだけど、こんなことでメンタルが復調するのか非常に怪しいシーン。

 

 3兄弟の話になると、家に閉じこもっていれば安心だという養父母は案の定襲われてモグモグされる。もちろんここは観客の共感を呼ばないキャラクターをヒドイ感じで殺してしまうことでカタルシスを与えるシーンなんだけど、観客サービスとして機能している部分もあるが、雑に感じました。

 

 3兄弟の話は、普通地下室に銃が掛けられているのを映している以上、「チェーホフの銃(画面に出る物は意味があって映している)」にのっとればその銃でサメを攻撃しそうなものだけど、それをしないのはいかがなものかと。

 

 で、ダコタとリサの話に戻すけど、リサが妊娠していて今にも生まれそうなのはもちろん物語の推進力を増すためなんだけど、本当にもうそれだけの理由でリサを妊婦と言う設定にしている様にしか見えない。

 

 もちろん最後には2つの物語のキャラクター達はそれぞれ「反転攻勢」をして、事態は収束し、めでたしめでたしで物語は終わる。

同じシチュエーションと上映時間の傑作「クロール -凶暴領域-」との比較

 見ている間じゅう、同じ要素を持った映画、災害パニックとモンスターパニックを併せ持ち、そこに登場人物の関係の変化と主人公の過去の清算までを描き切り、さらにほとんど同じ上映時間でそれをやってのけた「クロール -凶暴領域-(原題:Crawl)」とどうしても比べてしまうんですよね。

 「クロール -凶暴領域-」のロッテントマトスコアが現時点で批評家84%、観客評価75%。対する本作は現時点では批評家のみ(観客評価はまだ50件未満)ですが40%しかないところから見ても本作は失敗していると見做さざるを得ませんね。4/10の週末に配信されているのに見てもらえてすらいないのはかなりまずい。

www.rottentomatoes.com

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 B級のサメ映画好きなら気軽に楽しめるが、「クロール」クラスの内容を期待すると肩透かしを食らうかも。

 

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